古い塗膜を除去しました。(残念ですが塗膜除去方法はお見せできません)
完全に塗膜除去できたかどうかを溶剤で拭いて確認します。
塗膜除去の確認と同時に「木目の発色」も確認します。
欅はむやみに着色せずに「木色」を生かしたクリヤーで仕上げます。
下塗り:サンジングシーラー塗り
ローラーで配って、ハケで木目に擦り込みます。
下塗りが乾燥したら「研磨紙摺り」です。
表面が白くなりますが、上塗りをすると透明に戻るように粒度を計算しています。
仕上はHVLPスプレーを駆使します。
弊社のHVLPは電源を使用しないエア駆動式で高粘度にも対応できるスプレーシステムです。
HVLPとは「ハイボリューム ロープレッシャー」つまり、低い圧力で多量の吹付を行うシステムです。(電動式の簡易的なものが多く使われていますが、2液塗料には不向きです)
塗装直後の状態:たっぷりと塗装されています。
当然ですが、木口面は流れ落ちないように調整しています。
弊社が使用している2液ポリウレタン樹脂クリヤーは自社で樹脂を精製しているメーカーのものです。木工用UV塗料において国内最大のシェアを持つこのメーカーの常温ポリウレタン塗料は、他のメーカーのクリヤーとは一線を画す優れて塗膜性能を発揮します。
欅などの硬い広葉樹に塗装した場合、店舗のカウンターでも10年以上の耐久性を発揮できます。
塗った直後はピカピカでしたが、乾燥するとしっとりとした半ツヤになります。
広葉樹の導管にも「自然な塗りあがり」になって無垢材の良さを保っています。
このメーカーの2液ポリウレタンクリヤーを30年以上使い続けていますが、ツヤの美しさには人をうっとりさせる魔性さえ感じます。
最近では「集成材カウンターに水性クリヤーをローラー塗装」などの美観が極めて悪い
店舗の塗装などを見かけます。会津地域でも塗装技術の低下を肌で感じます。
しかし、弊社は決して難しいことをしているわけではありません。
手順をしっかりする。感覚に頼る部分をデータ化する。など基準を設けることで仕事(技術)は簡単になり、塗装の品質も上がります。
技術を簡単にすることで高い品質を得ています。
他の塗装業者はいつまでたっても感覚に頼る難しい仕事をしているので、品質の向上が見られないということです。
カウンターやテーブルなど耐久性が必要な「木の塗装」は根本塗装店におまかせください。