急勾配屋根のため、流れでた錆汁が気になる状態でした。
長期耐久性を考慮して、屋根は葺き替えでご提案させていただきました。
他にも内側が腐食している部分がありました。
軒先や、鳩小屋のおさまりは屋根塗装の際に腐食を発見できるはずですが、過去の業者は見過ごしていたため、腐食が進行していました。
今回はお客様の希望で「今の屋根のダメージを加えない工法=重ね葺き」での板金葺き替えです。
重ね葺きと言っても下葺きにはゴムアスシート(釘穴も自己融着して防水するシート)を使用する厳重雨施工です。
落雪性に優れる板金を使用しました。
下屋(1階屋根)は塗装します。塗装する屋根の下地処理をしていきます。
ハゼ起こし
ハゼの中に苔や泥が入っていて、雨水がたまりやすい状態なので、隙間を開けて中の泥をしっかり取り除いていきます。
ハゼ奥の堆積物は専用工具で研磨をして除去します。素地(ガルバリウム鋼板)を傷つけない特殊なナイロンブラシです。
滑雪によるハガレが目立つ状態でした。
高圧洗浄
今回は屋根と、車庫の屋根のコンクリートも洗浄していきます。
下塗り:錆止め
ハゼの中はハケでしっかり奥まで入れて、平場はローラーで塗装していきます。
一旦、雨樋も外してます。
雨樋受け金物の部分に赤錆が見られたので、黒色錆止めを塗装しました。
外した雨樋と破風、鼻隠しは研磨をしてから塗装していきます。
雨樋は内側まで塗装して雨水の流れをスムーズにします。
屋根の上塗(仕上塗り)
下塗りと同様にハケとローラーで塗装していきます。
十分な厚みを塗装しています。軒雨樋の固定針金は新品に交換して縛り直しました。縦樋のタッチバンドも新品に交換しました。
外壁塗装の下地処理
高圧洗浄で外壁を洗っていきます。
水圧を少し弱めて網戸も洗っていきます。
硬くなり表面にヒビが入ったシーリングは撤去し、新たにシーリングを入れていきます。
シーリングは30年耐久が期待できるオートンイクシードを使用しました。
外壁サイディングジョイントの隙間は、微弾性フィラーで埋めていきます。
軒天は水拭きして汚れ付着物を除去してから塗装します。
外壁塗装
下塗り:カチオンシーラー
透明の塗料ですが、サイディングと塗料の接着剤の役割になります。
上塗り:ビーズコート
超撥水性を持つ極めて汚れがつきにくい「つや消し塗料」
剥がれている部分に白の錆止めを塗装し、全体を上塗りしました。