施工前状況:淡いピンクが基調のエントランス部分のリニューアル工事の依頼です。
施主様からは「グリーン系が良いのでは?」と相談を受けて、とりあえずのカラーシミュレーションです。
「こども園らしさ」を感じる5色選んでみました。
先生方のお話し合いの結果「ローズピンク」が採用になりました。
工事は高圧水洗浄からです。
外壁の洗浄は手元で水圧調整できる洗浄ガンで慎重に施工しました。
両サイドの白い部分も塗装します。
ALCの外壁は「フクレ」を起こしやすいので「セメント系下地調整材」で下地を作ります。
セメントは水分を分散させる特徴があります。分散された水分は「水蒸気」として外側に放出されます。
凹凸模様(小柄)のテクスチャーをつけます。
「施工前の砂壁」のザラザラ感をなくします。
また、凹凸模様によって表面積が増えるので耐候性向上が図れます。
耐候性については「塗料グレード」ばかり注目されますが、テクスチャーで耐候性向上ができるのです。
仕上げ塗装は透湿性(内側の水蒸気を外側に放出)に優れるビーズコートを使用しました。
グレードの低い仕様(官庁工事仕様)の場合0.25㎏/㎡(2回塗り)ですが、
弊社の上塗は0.40㎏/㎡(2回塗り)です。
平らな面を単純に厚塗りしても耐候性向上は図れません。細かい凹凸模様で表面積を増やしているので
耐候性向上が図れるのです。
中央の壁(金属製サイディング)の塗装です。
ローズピンクを鮮やかに発色させるため、白の錆止めプライマーを下塗りしました。
仕上塗装は目地部分(細部)を先にハケ塗りで仕上げます。
ローズピンクは2回塗りで仕上げます。塗料は2液シリコン塗料です。
繊細な色なのでスケ、カスレ、ダレがないように2回塗り。ローラーマークが出にくい特殊なローラーを
使用しています。
カラーシミュレーションのイメージ通りに仕上がりました。