「プロの塗装」は「劣化した黒い表面を除去」して「フレッシュな木の表面を出してから塗装」するのです。
この下地処理技術「特殊洗浄・研磨による塗膜除去」はほとんどの外装木部に適応できるので、
和風住宅、デザイン住宅、木製建具、濡れ縁などに幅広く活用しています。
弊社ならではの「施工例」をご紹介します。よく見かける和風の板塀ですが、造られてから十数年経過して、黒く劣化した状態でした。
特殊洗浄によって黒く劣化した表面は除去されて白木の木目を出すことが可能なのです。
(劣化具合によって洗浄効果は異なります)
「木材保護塗料2回塗り」で仕上げます。木が乾燥しているので塗料をよく吸収します。新設木部塗装の耐久性5〜7年に比べて10年以上の保護が可能になります。
フレッシュな木目に塗装するので木目も美しく仕上がります。
それでは弊社の施工例をいくつか紹介します。
木の劣化が軽度の場合の施工例です。
新設時にキシラデコール塗装して10年経過での再塗装
特殊洗浄は高圧洗浄機を使用しますが、洗浄痕を出さないようにするテクニックも必要です。
水圧、洗浄幅、ガンを運ぶスピードなどに繊細なテクニックが要求されます。
和風住宅軒先の改修例です。機械洗浄と手作業を組み合わせた洗浄です。
複雑な造りでも、しっかり洗浄して木材保護塗料で美しく仕上げることが可能です。
「付梁」と「換気口」の施工例です。換気口は高圧洗浄機が使えません(室内に水が入ってしまいます)
ハンドブラシで洗浄します。
付梁や付柱もご覧のように白木の美しさを取り戻します。
デザイナー住宅の改修工事で木製破風と玄関ドアの洗浄です。杉板の美しい木目がよみがえりました。
ピーラー材(米松の一種)でつくられた玄関ドアも経年劣化で汚れた状態でした。
米松材は酸系の薬品で黒くなってしまうので注意が必要です。
輸入住宅のベランダ手すりの改修です。洗浄しているので「ブラウンの発色」が鮮やかです。
天端は傷みを防止するために「板金笠木」を取り付けて、より耐久できるように改善しました。
後付けの「物干し場」「濡れ縁」の施工例です。傷み(表面劣化)が激しい状態でしたが、予想よりキレイな木肌になりました。
木はブラウン色に、鉄製の手すりをアクセントカラー:アイボリーに仕上げました。
外壁塗装のために取り外した「濡れ縁」も特殊洗浄して木材保護塗料仕上しました。
今まではカラレス(透明)でしたが、耐久性重視でブラウンに変更しました。
サンルームに敷かれた「米杉材の床」。
木材保護塗料2回塗り:米杉ならではの落ち着いた木目に仕上がりました。
玄関ドアと板張りの施工例。
DIYで塗装されてきたようですが、美観が損ねられた状態でした。
木材保護塗料塗りの上、シェーディング+外装木部用つや消しクリヤーで仕上げました。
板張りはラワン材なので木目は強調されません。
輸入住宅物置の施工です。外壁に見えますが、実はルーバー形状で内部に風が通る形状です。
そのために手作業による洗浄を行いました。
木材保護塗料はHSタイプ:塗りつぶしが強化されたタイプを使用しました。
和風住宅への施工。南面縁側の庇です。縁側の庇部分の施工です。丸太の桁が入っているので丸太付近は内側に浸水しないように注意して洗浄を行いました。
できるだけ明るい色味で塗装しました。
和風の玄関。
磨き丸太(柱)が激しく劣化した状態でしたが、洗浄の上、木材保護塗料で仕上げました。
傷みが目立たなくなりました。
1階縁側屋根の木組
野地板はプリント板です。桁、垂木、破風を洗浄し木材保護塗料で仕上げました。
しっかり吟味されたカラマツ材の「濡れ縁」の施工例です。
和風住宅ひさしの施工例です。
白木仕上クリヤーが残っていた庇の洗浄です。
由緒ある古民家の外装木部の改修
古民家は高圧洗浄機が使えないので研磨処理のみで塗膜除去。
特に古材の質感を損ねないように研磨処理した施工例です。
ログハウスの施工例です。
増膜形の木材保護塗料が塗られていて塗膜除去の困難が予想されました。
洗浄剤は使用せずに特殊研磨器具を駆使して「研磨による塗膜除去」を行いました。
建物全体の様子:全て塗膜除去を行って再塗装した施工例です。
玄関ドアの塗装。
何度か着色されていましたが、劣化で見映えが良くない状態でした。
研磨のみでの塗膜除去です。
玄関ドアの場合、着色のみでは物足りません。
シェーディング(陰影をつける技法)を施し、屋外木部用つや消しクリヤーで仕上げます。
凹部に濃いめのシェーディングを施した施工例です。
大きな鳥居のリニューアル工事
50年以上の年月を超えた大きな鳥居です。柱から下の部分は腐食がひどく、新しい木に交換されます。
上部の「島木」「ぬき」「額束」は再利用します。まずは「塗膜除去」です。
集塵機能付きの電動サンダーでの塗膜除去です。
キシラデコールコンゾラン(増膜型の木部用透湿性塗料)で仕上げました。
「塗り潰し」ですが「木材の透湿性」を活かすには「古い塗膜の除去」が有効です。
アウトドアテーブルの塗装
木材保護塗料を2回塗りしました。
雪囲いを兼ねた「ルーバー材」の塗装
カラマツ材のルーバー、無塗装で表面が朽ちた状態でした。
アク洗いを行っての塗装です。
土蔵のひさし。
無塗装で朽ちた状態でした。
古材とは思えない仕上がりです。
外装塗替えには「木部」が付随するケースが多々あります。
「木材の優れる点」は今まで紹介してきたように「再生可能」ということです。
「傷んだ部分を取り除く」ことで「新たな耐久性」を見出すことができます。
「塗膜除去」には手間を要します。ですが「知恵と工夫」を惜しまずに施工しています。
手間をかけたことが耐久性に反映されるからです。
「木は傷む」と思われがちですが「寺社、仏閣などの木造建築」には古いものがたくさんあります。
古来の建築物は水分が抜ける構造になっています。
弊社が外装木部に使用している「木材保護塗料」は「優れた透湿性」を有しています。
内側の水蒸気を外側に放出する機能です。
「透湿性」を活かすには「古い塗膜の除去」が有効です。
木材保護塗料は新設時の耐久性が5〜7年程度ですが
改修の場合(古材の場合)、10年以上の耐久性実現が可能です。
外装改修は「木部」も含めて、お気軽にご相談ください。