屋根塗装に必要な免許はありません。
「洗って塗るだけ」ならDIYでも行えるようにさほど技術がなくても可能です。
なので「低レベルの屋根塗装」が氾濫しているのが現状です。
特に「ハゼ」を意識せずに「ただペンキをぬたくる」屋根塗装業者が圧倒的多数です。
ハゼがつぶれた状態では「雨水のキレ」が悪く、ハゼに水が溜まりやすい状態です。
ハゼを起こすと雨水が入りにくくなります。
ハゼを整形(ハゼ起こし)をすると「ハゼを奥まで研磨して塗装すること」が可能になります。
(洗って塗るだけの業者は、ハゼ奥のコケを除去せず、奥まで塗装もしていません)
弊社はハゼの形状に合わせたホイールブラシを特注製作して使用しています。
ハゼは「深いもの」と「浅いもの」の2種類ありますが、両方のハゼにフィットする形状になっています。
コケなどの堆積物と劣化した古い塗装を根こそぎ除去します。しかも板金素地(ガルバリウム)を傷つけない特殊なナイロンブラシなのです。
塗装技術の基本は「目粗し処理」です。
ツルツルの面より、ザラザラの面の方が塗料はよく密着するからです。(足つけとも呼ばれます)
屋根の場合、表面の塗装にだけ細かい傷をつけて、板金素地(ガルバリウム)は傷つけない特殊な不織布ブラシを使用しています。
「洗って塗るだけ」の業者はこの基本作業も無視した「極めていい加減な塗装」といえます。
弊社では工程(下塗り、中塗り)ごとに写真のような「付着力確認」を行っています。
10㎝幅のガムテープを貼り付け、一気にはがして塗料の付着を確認しています。
上写真の屋根に雨が降ると…
一方「洗って塗っただけ」の屋根は…
プロが「屋根を塗ること」は「屋根を守る塗装をすること」です。
塗料グレードや製造メーカーの違いも重要ですが、最も大事なことは「施工技術:特に下地処理」なのです。
屋根塗装に必要な免許はありませんが、まずは下地処理の道具を持っているか?が判断基準になります。
「ツカミ」「ホイールサンダー」「ダブルアクションサンダー」何一つ持っていない業者が多数です。
高圧洗浄機械だけで屋根塗装を行う業者は「自称プロ」のお粗末施工なのです。