既存塗膜
造膜タイプの木材保護塗料が塗装されていました。塗膜除去しなければ、明るい木目にすることはできません。
試験的施工「塗膜除去」
上:初回の試験施工はオーナー様所有のエアサンダー、高圧洗浄機を利用しての塗膜除去
下:2回目の試験施工は弊社の各種研磨器具と高圧洗浄機による塗膜除去
試験的施工を経て塗膜除去作業のツールが決定しました。
ここからが実際の施工です。
まずは高圧水洗浄で汚れ、付着の甘い塗装を除去します。
注意深く作業して高圧洗浄でここまで剥がします。 場所によりますが、しっかり塗膜除去ができました。
ここからは研磨作業です。
洗浄では上部の塗膜を除去することはできなかったので、研磨器具を使用し、慎重に塗膜を削っていきます。
エアツール、充電工具、AC電動工具などを駆使して「プロの研磨」を施しました。
研磨:塗膜除去が完了した状態です。
傷んだ塗装面を除去して、しっかりと「木目」が見えました。
塗装に入る前に「試験塗装」を行いました。
塗装1回目。
今回は「出来るだけ木目が見えるようにで塗装してほしい」との要望だったので、3回塗っても木目が塗りつぶされないように調整しました。
オーナー様の希望で窓と窓枠は周りの色よりも少し明るめの色で変化をつけて塗装しました。
塗装2回目。
1回目と同じ塗料で塗装していきます。
1回目は少し濃い部分と薄い部分がありましたが、2回目でほぼムラなく塗装できます。
塗装3回目。
長期間に渡って木を保護するために最後にもう一度同じ塗料を塗装します。
3回目の塗装が完了しました。
経年劣化の割れがありますが、傷んだ塗膜をしっかり取り除いたことで、新しい木に塗装したような綺麗な仕上がりになりました。
軒天・天井研磨作業
色合いの調整のため、軒天・天井・床の塗装は最後の工程になりました。
まずは「不織布ブラシ」で研磨をして木肌を綺麗にしていきます。
ここは元々塗装はされてなかったので、主に古くなった表面を磨いて蓄積した汚れを除去します。
軒天・天井塗装1回目
軒天・天井塗装2回目
軒天・天井の塗装が完成すると、雰囲気がガラッと変わりました。
全く色味が違っていた時は感じなられなかった「温かみ」が感じられるログハウスになりました。
最後に床塗装:1回目。
床は防腐加工木材が使用されていますが、特に傷みやすい場所なので、しっかり塗料を染み込ませ耐久性を上げていきます。
床塗装2回目。
全ての塗装が完了しました。
天然木材のログハウスは経年劣化すると汚れたイメージになりがちです。
今回「明るい色調でありながら軽いイメージを感じない。美しい木目にこだわった外観」との要望でしたが、ご要望に沿った仕上ができました。
「明るさ」「木材の質感」「清潔さ」感じる外観です。