「塗装」はエコには遠い産業と思われています。石油系溶剤いわゆるシンナーのイメージが強くあります。
しかし、塗料の水性化が進み、外壁塗装においても多くの水性塗料が使用されています。弊社では令和3年度の窯業系外壁塗装の水性率は100%を達成しました。
金属系外壁や屋根は耐久性の問題で水性塗料が使用できませんが、水谷ペイントの技術である「バイオマスシリコン塗料」の採用を始めます。塗料樹脂骨格中にバイオマス原料を組み込むことによって石油系資源削減を実現する塗料です。
1.窯業系外壁材に「水性塗料」使用
新築に使用される「窯業系サイディング」 実はこの塗装にも水性塗料が使われています。
「水性塗料」は「油性塗料」より もたない と言われたのは遠い昔の話です。
今や外壁用水性塗料は進化を遂げて、無機塗料、フッ素塗料、シリコン塗料など耐候性に優れるものが多く発売されています。油性に劣ることはないと断言できます。
逆に油性(溶剤形)塗料を用いたデメリットとして、「サイディングの反りが増大」「凍害の増大」などのリスクがあります。
窯業形サイディングに求められる塗料性能
通気胴縁工法によって結露や水分が溜まることを防止する工夫が施されています。塗替えに用いる塗料には「透湿性」が重要です。一般的に油性(溶剤形)塗料に比べ、水性塗料は透湿性に優れています。また北側には藻やカビが生えやすいので「防かび防藻性」が必要です。また塗料の進化で「超低汚染性:汚れにくい性能」があるものを選ぶことが重要です。
また前述したように「最初の塗装」が水性なので「塗替えに使用する塗料」も水性の方がマッチングが良いと言えます。
弊社における水性塗料の採用について
スズカファインのビーズコートシリーズを多く採用しています。
他に類を見ない撥水タイプの外壁塗料です。撥水による超低汚染性ですが弊社の実績的にも高評価をいただいています。透湿性に優れているのでサイディングにも安心して使用できます。
水谷ペイント 「ナノコンポジット防藻+」の採用について
超低汚染性の実績では、他の塗料をしのぎます。開発当初は硬い塗膜で用途が限られていましたが、ッ少し柔らかく改良されて適用範囲が広がりました。
窯業系サイディングは築年数が数年でも、北面にカビや藻が生えるケースがあります。濡れている時間が長くなることは外壁の性能上あまり良くありません。ナノコンポジット防藻+の優れた防藻性能は今後多くの需要があると見込まれます。
2.金属系外壁材に2液型弱溶剤バイオマスシリコン塗料の採用について
水谷ペイント バイオマスR-Si
バイオマスR-Siは屋根用塗料ですが、使用するローラーを改良することで金属系外壁材に適応できます。
本来、植物由来のバイオマス原料は耐候性が低く、屋外の塗料には不向きとされていましたが、水谷ペイントは樹脂の製造過程でバイオマス原料を屋外用塗料のシリコン樹脂骨格中に導入することに成功しました。
多くのメーカーは樹脂メーカーから樹脂を仕入れていますが、水谷ペイントは自社でシリコン樹脂を製造できる塗料メーカーです。
3.屋根に遮熱形2液型弱溶剤バイオマスシリコン塗料の採用について
弊社において快適サーモSiは平成18年の採用以来50棟以上に採用し、フッ素樹脂に迫る耐久性が高評価をいただいてきた塗料です。
快適サーモBioはバイオマスR−Siを遮熱化した塗料です。
塗料性能(ツヤ持ち)はSiに比べて若干劣りますが、3回塗りによって長期耐久性を実現できます。
「快適サーモSi」や「一般フッ素樹脂」に比べてリーズナブルな価格設定も魅力です。
もちろん根本塗装店のハゼ処理技術によってしっかりハゼを保護します。
近年、建築塗料が著しく進化して耐候性(紫外線劣化しない年数)に限って言えば20〜25年の塗料も珍しくありません。しかし、あくまでも「紫外線劣化しない年数」です。「水による劣化」「熱による劣化」「その他の要因による劣化」はあまり語られません。
塗装による保護は様々な要因から守ることが必要です。なおかつ商品(サービス)として提供する以上、社会が求めるものでなくてはならないと考えます。
弊社はほんの少しですが、カーボンニュートラルにも目を向けて取り組んでまいります。
特にバイオマスシリコン塗料は今後改良を経ながら進化していくと思われます。
現在(冬季間)はモニター施工(格安価格)対応いたします。(会津若松から100km以内程度で積雪ない地域限定)見積無料です。お気軽にご相談ください。