色褪せがひどかったタイル調外壁ですが新築の美しさにリニューアルできました。
屋根は焼付塗装が粉化して素地が露出した状態でした。後付け雪止めは激しく錆びていて交換が必要な状態でした。外壁は「色褪せ」「シーリングの劣化」がきになる状態でした。
まずはカラーシミュレーションにてイメージ作成:現状のベージュ基調に案を作成しました。
少し濃いめ、レンガ調を生かした配色で決定いただきました。
南面にウッドデッキがあるため、外壁が一部塗装できません。足場を組む前にデッキを仮撤去します。
後付け雪止めを外します。屋根塗装後に「新しい雪止め」を取り付けます。
後付け雪止めを塗装する業者が多数ですが、誤った施工方法です。
ハゼ(合わせ目)を専用工具で研磨します。表面を目粗し:粉化した塗装を除去します。木目調の凹凸に馴染む、不織布ブラシを使用しています。
どちらの研磨ブラシも板金素地を傷つけない特殊なブラシです。
(素地のメッキ層を傷つけると錆びやすくなってしまいます)
高圧水洗浄:12〜15MPa 屋根に対して垂直の角度で水圧を生かした洗浄を行いました。
粉化した塗装を根こそぎ除去しました。
棟換気サイドにはシリコンが施工されていましたが断裂が見られました。シリコンを補修して塗装も可能になる「シリコンカバーシーリング」で補強しました。
屋根の下塗り:2液エポキシプライマー
上塗の2液フッ素樹脂塗料に相性の良い強溶剤タイプのプライマー、付着力が強力です。
ハゼ(細部)は丁寧にハケ塗りしました。
平場はローラー塗りで適切な厚みに塗装しました。
付着力の確認:10㎝幅のガムテープを屋根に貼り付け、一気に剥がして「塗料の付着」を確認します。
結果:ハガレなし 付着良好を確認しました。
仕上:2液フッ素樹脂塗料
ハゼ(細部)の中・上塗り 細部を先に2回塗りします。下塗り同様に丁寧にハケ塗りしました。
平場はローラーで適切な厚みに中塗りしました。中塗りは「厚み重視」です。
平場の上塗り 上塗りは「仕上げ肌」重視です。
屋根塗装が乾燥後に「スノーネット」「新しい雪止め」を取り付けました。
外壁の現状ですが幕板に「割れ」「歪み」があるので撤去することにしました。
撤去後、1階と2階の外壁取合いをシーリングしました。
1階屋根上の外壁が屋根に接触しているため、水を吸い上げて「凍害」を起こしていました。
1㎝程度カットして隙間を作り、改善しました。
釘部分が断裂している部分には「細ヒビ用の注入剤」を充填補修しました。サイディングが浮いている部分には細ビスで増し留めしました。
外壁の高圧水洗浄 手元で水圧調整できる洗浄ガンを使って慎重に洗浄を行いました。
粉化した表面を除去しました。サッシも洗浄しました。
軒天井「化粧不燃ボード」は塗装しません。水拭きで「汚れ」「付着物」を除去しました。
雨樋も塗装します。不織布ブラシで「目粗し処理」しておきます。雨樋内側にはコケの堆積がありました。
汚れを取り除いて雨水の流れをスムーズにしました。
外壁の横目地(合わせ目)の隙間は微弾性エポキシで隙間を塞ぎました。
目地の傷んだシーリングは塗装前に取り除いておきます。
2階外壁は「ビーズコートBIO」です。
「撥水性」「超低汚染性」「防かび防藻性」「優れた透湿性:内側の水蒸気を放出する機能」などの多機能性があるサイディングに適した塗料です。
1階外壁はWBアート多彩工法でレンガ調外壁をリニューアルしました。
最終工程に紫外線劣化防止のクリヤーをコーティングして長期耐久性を実現する塗装です。
外壁塗装の際、外壁に設置してある通信器具は養生します。
外壁の色で塗ってしまう業者が多いようですが「技術のなさを露呈」しています。
このような業者は「塗替え工事する資格がありません」
浴室換気扇の汚れが外壁まで付着していたので取り外して清掃を行いました。
シーリング工事(目地・サッシ廻り)は塗装後に行う「あと打ち施工」で行いました。
長期耐久性が期待できる「ハイクオリティーシーリング」を採用しました。
外壁塗装完了(足場解体後)にウッドデッキを復旧しました。